結論
ホームページビルダーの「移行」には、パソコン(版)を移す・ソフトから卒業する・サーバーを移すの3種類があります。パソコンを移すだけなら、公式のツールと手順で足ります。ソフトが動かない、データが消えたといった「やめどき」に来ているなら、移行先は誰が・どのくらい更新するかで選びましょう。

パソコンを買い替えたら、昔ホームページビルダーで作った会社のサイトを更新できなくなって…。
移したいのはパソコンなのか、ソフトなのか、サーバーなのか。まずそこを分けて考えましょう。

「ホームページビルダー 移行」で調べると、出てくるのは新しいパソコンへデータを移す手順がほとんどです。けれど、困っている理由によっては、移す先はパソコンではないかもしれません。

この記事では、まず新しいパソコンへの移し方を短くまとめます。そのうえで、ソフトをやめるならどこへ移すかと、ホームページビルダーで作られたサイトを私が作り直した実例を紹介します。

この記事の根拠
根拠は、ジャストシステム(ホームページ・ビルダーの開発元)の製品ページ・サポート情報・使用許諾契約書、Googleの公式ドキュメント、X上の利用者の声、Yahoo!知恵袋の質問、そして富山でホームページの制作と載せ替えを手がける私の経験です。製品の情報は2026年10月18日に公式サイトで確認しました。
この記事でわかること
  • 自分がしたい「移行」が3種類のどれか
  • 新しいパソコンへ移すときの、公式の手順の要点
  • ライセンス・サポート期限で確かめること
  • ソフトをやめる「やめどき」のサインと、移行先の選び方
  • ホームページビルダー製のサイトを作り直した実例(68点→100点)

ホームページビルダーの移行は3種類ある

「移行」って、データを新しいパソコンにコピーすることですよね?
それも移行の1つです。ただ、ほかに2つの意味があって、手順がまったく違います。

パソコンを移すだけの方は、「公式ツール」と「SP版」の2つの節で用が足ります。ライセンスやサポート期限は、そのあとで見ておくと安心です。

自分がしたい「移行」はどれか

ひとくちに「移行」と言っても、何を替えたいのかで中身が変わります。まずは、次の表で自分がどれに当たるかを見てください。

移行の種類 替わるもの こんな人
①パソコン・版の移行 編集に使うパソコンや、ソフトの版 パソコンを買い替えた・新しい版にした
②ソフトの移行(卒業) サイトを作る・更新する仕組み ソフトが動かない・やめたい
③サーバーの移行 公開しているデータの置き場所 サーバーの会社を替えたい
ホームページビルダーの3種類の移行を見分けるフロー図。「パソコンや版が替わる」→①パソコン・版の移行、「ソフトをやめたい」→②ソフトの移行、「公開の置き場所を替える」→③サーバーの移行、と分かれる

ありがちな勘違いは、「安心バックアップ・移行ツール」を使えば何でも移せる、と思うことです。このツールは、作成したサイトのデータや設定をバックアップし、別のパソコンなどに戻すためのものです。WordPressへ移すツールでも、サーバーを引っ越すツールでもありません。(出典: ジャストシステム「安心バックアップ・移行ツール」 )

新しいパソコンへ移す公式ツール

パソコンを買い替えただけなら、公式の「安心バックアップ・移行ツール」で、作成したデータと各種の設定をまとめて移せます。古いパソコンでバックアップを取り、新しいパソコンで戻す(リストアする)流れです。

使える版に注意
公式の配布ページによると、対象はホームページ・ビルダー14〜18と、19〜23の「クラシック」です。「SP」は対象外と明記されています。配布は登録ユーザー向けで、ダウンロードにはUser IDとパスワードが要ります。(出典: ジャストシステム サポート「安心バックアップ・移行ツール」 )

手順の細部は、使っている版によって違います。公式FAQ「作成したデータを別のパソコンで使いたい」で、自分の版の手順を確かめてから進めましょう。(出典: ジャストシステム サポートFAQ )

この検索語で見つかったYahoo!知恵袋の質問10件も、多くが「新しいパソコンへデータを移したい」「新しい版へデータを引き継ぎたい」というものでした(2026年10月18日に確認)。

SP版はエクスポートとインポートで移す

「SP」で作ったサイトは、上のツールの対象外です。代わりに、ソフトの中の機能を使います。

  1. 移行元のパソコンで[サイト-サイトのエクスポート]を実行する
  2. できたファイルを、USBメモリーなどで移行先のパソコンへコピーする
  3. 移行先のパソコンで[サイト-サイトのインポート]を実行する

移行先のパソコンにも、ホームページ・ビルダーのインストールが必要です。(出典: ジャストシステム サポートFAQ(SPのデータ移行) )

新しい版で編集できるか(SPとクラシック)

古いパソコンでしか動かない版を使っていて、この機会に新しい版を買うか迷う方もいるでしょう。現行の版はホームページ・ビルダー23で、2025年6月27日に発売されました。(出典: ジャストシステム ニュースリリース )

公式の購入前Q&Aでは、旧版で作ったサイトは、23の「クラシック」で引き続き編集できると説明されています。ただし、SPとクラシックには互換性がありません。SPで引き継げるのは、SPで作ったサイトだけです。(出典: ジャストシステム「購入前Q&A」 )

ホームページビルダーのSPとクラシックの関係を示した図。旧版で作ったサイトは23のクラシックへ、SPで作ったサイトは23のSPへ矢印でつながり、クラシックとSPの間には「互換なし」の印

自分のサイトがどちらで作られたか分からないときは、まずそこを確かめましょう。移し方も、新しい版で開けるかどうかも、ここで分かれます。

ライセンスと動作環境を確かめる

新しいパソコンでソフトを使う前に、ライセンスの条件も見ておきましょう。

確かめること 公式に書かれていること
インストールできる台数 使う人が本人だけで、同時に使わない条件なら、本人が使うパソコン合計3台まで(個人向け23の使用許諾契約書)
バージョンアップ版 旧版がそのパソコンに入っていなくてもインストールできる。シリアルナンバー・オンライン登録キー・User IDが必要
再ダウンロードの期限 専用ダウンロードは「販売終了から1年後」か「発売日から3年後」の遅いほうを過ぎると不可。Just MyShopで買ったダウンロード版は購入から3年
動作環境 個人向け23はWindows 11(Arm版は動作保証外)。法人向けはWindows 10なども対象

(出典: ホームページ・ビルダー23 使用許諾契約書 、購入前Q&A 、専用ダウンロードの案内 、Just MyShopのダウンロードFAQ 、動作環境 )

古いパソコンの認証を外す手順は、公式の説明を見つけられませんでした。台数が足りなくなりそうなときは、ジャストシステムのサポートに問い合わせてみてください。旧版を使っている場合は、その版の契約書の条件を見てください。

個人向け通常版の価格は29,700円(税込)です(2026年10月18日に公式サイトで確認)。

パソコンが壊れたとき、取り戻せる範囲

古いパソコンが壊れて、編集用のデータが手元に残っていない。そんなときも、公開中のサイトから取り戻せる場合があります。

公式Q&Aによると、FTPソフト(サーバーとファイルをやり取りするソフト)でサーバーのファイルをダウンロードし、クラシックに取り込んで編集できます。ただし、次の例外があります。

サーバーから取り戻せないもの
  • WordPressで作ったサイトは、この方法では対処できない
  • SPで作ったサイトは、ダウンロードしただけではSPで編集できない
  • ロゴ(飾り文字)・ボタン・吹き出しなどは、パソコンの[再編集用フォルダ]に元データがないと再編集できない

(出典: ジャストシステム「購入前Q&A」 )

つまり「公開中のサイトを落とせば、元どおりに編集できる」とは限りません。私も、編集用のデータが手元になく、サーバーに残ったファイルしかなかったサイトを見たことがあります。

使っている版のサポート期限を確かめる

旧版のサポートは、順に終わっています。個人向けの版の多くは、「出荷終了日の1年後」か「発売日の3年後」の遅いほうでサポートを終える、と定められています。法人向け(J-License)は別の決まりで、たとえば22の法人向けは2028年3月31日までです。(出典: ジャストシステム サポート「ホームページ・ビルダー22」 、法人向けの価格ページ )

自分の版の状況は、公式の「サポート状況」の一覧で調べられます。(出典: ジャストシステム「サポート状況」 )

サポートが終わったあとソフトがどうなるかについて、公式の告知は確認できませんでした。少なくとも、パソコンの買い替えや再インストール、不具合が起きたときに、サポートへ問い合わせられなくなります。

まとめ
  • 移行には、パソコン(版)・ソフト・サーバーの3種類がある
  • パソコンを移すだけなら、安心バックアップ・移行ツール(SPはエクスポートとインポート)
  • SPとクラシックは互換がない。個人向け23のライセンスは、本人が同時に使わない条件で3台まで
  • サポート期限は、自分の版を公式の一覧で確かめる

パソコンを移すだけなら、ここまでで足ります。移すのをきっかけに、ソフトそのものをやめるか考えている方は、やめどきのサインから見ていきましょう。

ホームページビルダーから卒業する移行先

新しい版を買い直すか、もう別の仕組みにするか、迷っています。
まずは、いま困っていることが「やめどき」のサインかどうかを見てみましょう。

やめどきのサイン

X上で、ホームページビルダーの利用者が「困った」「やめた」と書いた投稿を12件集め、きっかけで分けてみました。件数は少ないので、傾向を見るためのものです。

きっかけ 件数
パソコンやソフトが替わって、動かない・無くなった 3件
レイアウトが崩れる・スマホ用を別に作る手間 3件
使っている版のサポートが終わった 2件
その他(編集データが消えた・CMSにしたい・費用が上がった・役割を終えた) 各1件

(2026年10月にX上の投稿を調べた範囲です。本人の投稿だけを数え、他人のサイトを見た感想は除きました。CMSは、管理画面から更新できる仕組みのことです)

ホームページビルダーのやめどきのチェック図。「パソコンを替えたら動かない」「編集データが消えた」「使っている版のサポートが終わった」「スマホで崩れる」「更新しにくい」の5項目にチェック欄

たとえば、データが突然消えたのをきっかけに卒業した、という声があります。

green_cafe Xの投稿より
ホームページビルダーで作成していたデータが突然消えてしまい、更新できなくなってしまいました。サーバーに残ってるデータを落として作り直す手もあったのですが、これを機に、ビルダーを卒業して新たにホームページを作り始めています。
Xで元の投稿を見る

サーバーのファイルから作り直す道があっても、それを機に仕組みごと見直すという判断です。編集データが消えると、どのみち作業は大きくなります。だからこそ、やめどきとして考える価値があるのでしょう。

新しい版が動かず、やめようかと思った人もいます。

gyoukou_kan Xの投稿より
PC買い替えでホームページビルダーも新バージョンにしたのですが、 アプリが落ちて全く使えず_(:3 」∠)_ これはアレですね? いい加減ビルダーからは卒業しろという神のお告げですね?
Xで元の投稿を見る

パソコンの買い替えは、ソフトを入れ直すタイミングでもあります。私も、パソコンを替えたらビルダーが動かず、更新できなくなったサイトを見たことがあります。入れ直しでつまずいたら、続けるか、やめるかを決める良い機会です。

無理にやめなくていい場合
一方で、最新版はまるで別のツールのように良くなっていた、23で報告していた不具合の修正が届いた、といった使い続けている人の声もありました。23を問題なく使えていて、更新も自分で回っているなら、無理にやめる理由はありません。

ビルダー製サイトの中身を確かめる

移行先を選ぶ前に、今のサイトが何でできているかを確かめましょう。作り方によって、移しやすさが変わるからです。

作り方 サーバーに置かれているもの 移すときのポイント
クラシックで作ったページ HTMLファイルと、画像などの関連ファイル ファイルをダウンロードすれば、中身を取り出せる
SPで作ったサイト 公開用のファイル(SPで再編集するデータは別) SPで続けるなら、エクスポートしたデータが要る
WordPressテンプレートで作ったサイト WordPress(サーバーに入れたもの) WordPressのサイトとして移す

クラシックについては、ジャストシステムの旧版のセミナーテキストに「ひとつのWebページは、ページの土台となる『HTMLファイル』と、それらを飾る『画像ファイル』などの複数の関連ファイルで構成されています」とあります。公開には、関連するすべてのファイルをサーバーへ転送する、という説明です。(出典: ジャストシステム「ホームページ・ビルダー17 セミナーテキスト」(PDF) 、購入前Q&A )

つまりクラシックで作ったページは、ソフトがなくても、公開中のサイトからHTMLと画像のファイルとして取り出せます。だから移行先は、WordPressに限りません。

移行先の選択肢(ビルダー・WP・HTML)

ここからは私の整理です。ホームページビルダーから移すとき、選択肢は大きく3通りあると考えています。

なお、私は③の作り直し・載せ替えを仕事にしています。その立場からの整理として読んでください。

移行先 向いている会社 気をつけること
①新しいビルダー(23)で作り直す 自分で更新を続けたい スマホ対応のテンプレートで作り直す
②WordPress 頻繁に更新する/予約・会員などの機能を足したい 対応したサーバーと、本体・プラグインの更新が要る
③HTMLのまま作り直す・載せ替える 会社案内が中心で、更新は年に数回 更新を誰が担当するかを先に決める
ホームページビルダーからの移行先3つを比べた図。「新しいビルダーで作り直す」「WordPress」「HTMLのまま作り直す」の3列に、向いている会社と気をつけることをアイコンで示す

①について、23のWordPressテンプレートとフルCSSテンプレートは、すべてレスポンシブ(画面の幅に合わせて表示が変わる作り)に対応していると公式に書かれています。SPで作ったサイトも、自動でレスポンシブになります。ただ、古いサイトを23で開くだけでスマホ対応になる、という公式の説明は見当たりませんでした。(出典: 購入前Q&A 、ホームページ・ビルダー SPの機能紹介 )

②のWordPressへ自動で丸ごと移す手段は、公式の案内には見当たりません。移行業者の解説でも、WordPressを用意してページを作り直し、文章や画像を移す作業とされています。(出典: サイト引越し屋さんの解説 )

③は、見た目を変えずに中身だけ移す「載せ替え」もできます。考え方はホームページの載せ替えとは?作り直さず見た目そのまま移す方法と費用 で詳しく説明しています。

決め手は、誰がどのくらい更新するか

3つのどれにするかは、誰が・どのくらいの頻度でサイトを更新するかで決めるのが近道です。

更新のしかた 合いやすい移行先
毎週のようにお知らせやブログを書く ②WordPress
予約・会員・ネット販売などの機能が要る ②WordPress
年に数回、社内の誰かが直す ①新しいビルダー
年に数回で、直すのは制作者に頼む ③HTMLのまま作り直す・載せ替える
更新の頻度で移行先を選ぶフロー図。「頻繁に更新する・機能が要る」→WordPress、「年に数回・自社で直す」→新しいビルダー、「年に数回・制作者に頼む」→HTMLのまま作り直す

WordPressは更新に強い反面、本体やプラグインの更新を続ける手間があります。

放っておくとどうなるかは、WordPressの更新放置はどうなる?自動更新の限界と更新を減らす構成 にまとめました。WordPressを使わない選択肢の向き不向きは、WordPressを使わないホームページという選択肢 も参考にしてください。

「ビルダーだからスマホ対応できない」とは限らない
Xには、制作者が「ホームページビルダーだとスマホ対応できなかったりSEO対策も不十分」と言ってWordPressを勧めた、という投稿もありました。ただ、23のWordPressテンプレートとフルCSSテンプレートは、スマホ対応です。スマホ対応だけが理由なら、WordPressに移す必要はありません。

移行の前に確保するもの

ここからは、ソフトをやめて移すときの一般的な手順です。(このあと紹介する実例の手順ではありません。)

まず、今のサイトの材料を手元に集めます。移行先がどれでも、ここは同じです。

移行の前に確保するもの
  • 公開中のHTMLファイルと画像(FTPソフトでサーバーからダウンロード)
  • ビルダーの編集データ(残っていれば。SPならエクスポートしたデータ)
  • ロゴや飾り文字の元データ([再編集用フォルダ])
  • ドメインの契約情報(名義・管理画面のログイン情報)
  • サーバーの契約情報(FTPの接続先・メールの設定)
移行の前に確保するもののチェックリスト図。「公開中のHTMLと画像」「編集データ」「ロゴの元データ」「ドメインの契約情報」「サーバーの契約情報」の5つ

ドメインやサーバーの名義が、前の担当者や制作会社になっていることもあります。誰の名義かは、移す前に必ず確かめてください。

切り替えの順番と注意点

切り替えは、新しいサイトを用意して表示を確かめてから行います。古いサイトは、切り替えが済むまで止めないのが基本です。

  1. 新しいサイトを用意し、表示を確かめる
  2. 公開先を新しいサイトに切り替える
  3. しばらく新旧を並行させ、問題がなければ古い環境を止める

サーバーを替えるときは、メールの設定も一緒に移す必要があります。この流れは、ホームページ・ビルダー サービスやエックスサーバーの移転手順にも書かれています。順番の細部は会社によって違うので、移転先の案内に従ってください。(出典: ホームページ・ビルダー サービスの移行の流れ 、エックスサーバーのサーバー移転の案内 )

ページのURLが変わるとき
作り直しでページのURLが変わる場合、Googleは永続的なリダイレクト(古いURLから新しいURLへ自動で案内する設定)を勧めています。リダイレクトは一般に1年以上残し、移転中は検索順位が一時的に動くこともある、と説明しています。(出典: Google検索セントラル「サイト・ホームページ移行について」 )

サイトのURLが「http://」のままなら、移行のときに「https://」へ切り替えましょう。Googleは、ページ体験の自己評価の項目に「ページは安全な方法で配信されていますか」を挙げています。(出典: Google検索セントラル「ページ エクスペリエンスと Google 検索結果への影響」 )

ただし同じページには、Core Web Vitals以外のページ体験の要素が、検索順位の上昇に直接つながるわけではないとも書かれています。httpsにする理由は、順位より訪れた人に安心して見てもらうためと考えてください。詳しくは富山のホームページ、SSL化(https)はなぜ必須なのか で解説しています。

まとめ
  • 困ったきっかけ(動かない・消えた・サポート終了・スマホで崩れる)は、やめどきのサイン
  • クラシックで作ったページは、公開中のサイトからHTMLと画像のファイルとして取り出せる
  • 移行先は、新しいビルダー・WordPress・HTMLのまま作り直す、の3通り
  • 決め手は、誰がどのくらい更新するか
  • 移す前に材料と契約情報を確保し、新しいサイトを確かめてから切り替える

最後に、ホームページビルダーで作られたサイトを、私が実際に作り直した例を紹介します。

ホームページビルダー移行の実例

やめどきのサインにあった「スマホで見づらい」「重い」を、実際に測って作り直した例です。

うちのサイト、開いたらすぐ文字が出るし、遅くはないと思うんですけど…。
最初の文字が早く出ても、写真が出るまで待たされていることがあります。測ってみると分かりますよ。

最初の文字は0.7秒、写真は7.0秒

印刷会社、ヤマシナ印刷のサイトです。会社紹介の1枚もののページで、だいぶ昔に社員の方がホームページビルダーで作ったものでした。

ヤマシナ印刷は、私が若い頃にとてもお世話になった会社です。速いサイトを作れるようになったので、恩返しのつもりで作り直し、「よければ使ってください」と贈りました。

作り直す前に、PageSpeed Insights(Googleの速さの測定ツール)で、携帯電話の条件で測った結果がこちらです。(2026年8月31日・1回の測定)

項目 結果 意味
最初の文字が出るまで(FCP) 0.7秒 もともと速い
メインの写真が出るまで(LCP) 7.0秒 遅い
画面がそろうまで(Speed Index) 6.0秒 遅い
パフォーマンスの点数 68点 改善が必要(黄色)
表示開始は速いのに写真が遅いことを示す時間軸の図。0.7秒で文字が出る(速い)→7.0秒でメインの写真が出る(遅い)の2点を、1本の時間軸上に示す

最初の文字は0.7秒で出るので、ぱっと見は遅く見えません。でも、肝心の写真が出るまでに7秒かかっていました。表示が始まる速さだけ見ていると気づかない遅さで、測ってみないと誰でも気づきにくいと思います。

Googleの目安では、メインの写真などが出るまで(LCP)は、実際の訪問の75%以上で2.5秒以内が「良好」です。ここでの測定は1回なので、目安と見比べているだけです。点数の色分けは、90点以上が良好(緑)、50〜89点が改善が必要(黄)、49点以下が低い(赤)とされています。(出典: web.dev「Optimize Largest Contentful Paint」 、Google「PageSpeed Insights について」 )

遅かった原因は、写真のサイズ
遅かった原因は、写真のサイズでした。ホームページビルダーだから遅かったのではなく、載せていた写真が大きかったのです。元のサイトは、スマホ対応もしていませんでした。

作り直したあとの数字

作り直しでは、文章も写真も元のサイトのものを全部使い、見た目も元と同じにしました。中身だけを移す「載せ替え」です。そのうえで写真のサイズを直し、軽い形式(WebP)にして、スマホの画面でも見られる作りにしました。

作り直したあと、同じ条件で測った結果です。(2026年10月8日・1回の測定)

項目 作り直す前 作り直したあと
パフォーマンスの点数 68点 100点
メインの写真が出るまで(LCP) 7.0秒 1.8秒
画面がそろうまで(Speed Index) 6.0秒 0.8秒
操作をさまたげる時間(TBT) 220ミリ秒 0ミリ秒
ユーザー補助の点数 44点 95点
最初の文字が出るまで(FCP) 0.7秒 0.8秒
ヤマシナ印刷の作り直し前後を比べた図。パフォーマンス68点→100点、メインの写真が出るまで7.0秒→1.8秒、画面がそろうまで6.0秒→0.8秒を、前後の棒や数字で並べる

最初の文字が出るまでの時間は、もともと速かったので、ほとんど変わっていません。変わったのは、写真が出るまでと画面がそろうまでです。web.devも、画像を圧縮したり、WebPのような形式にしたりすると、読み込みの時間を減らせると説明しています。(出典: web.dev「Optimize Largest Contentful Paint」 、web.dev「Image performance」 )

公開のしかたが分からないとのことで、公開の作業も私がしました。反応は「おお、ありがとう!」くらいです。

急なサプライズとして喜んでもらえたら、という気持ちで作りました。

集客に使っていないサイトでも、スマホで見られることはある
このサイトは、集客に使っているわけではありません。それでも、Googleはスマホ版のページを、検索の登録(インデックス登録)とランキングに使うと説明しています。スマホで写真が出るまで7秒かかるのは、見に来た人をそれだけ待たせているということです。(出典: Google検索セントラル「モバイルサイトとモバイルファースト インデックスに関するおすすめの方法」 )

点数の見方は、PageSpeedのスコアを改善するには|57点→100点の実例と発注側の視点 で、遅くなる仕組みはホームページの表示が遅い原因と、根本から速くする方法 で詳しく解説しています。

ホームページビルダーの移行で、まず決めること

ここまで、ホームページビルダーの移行を3つに分けて見てきました。迷ったら、パソコン・ソフト・サーバーのどれを移したいのかを決めるところから始めてください。

続けるかやめるかで迷うときは、今のサイトの速さやスマホでの見え方を測ると、判断の材料になります。私も、ホームページビルダーで作られたサイトの持ち主から相談を受けたことがあります。

自分のサイトの状態が気になったら、URLを送るだけの無料診断を使ってみてください。

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ホームページビルダーの移行に関するよくある質問

Yahoo!知恵袋やGoogleの検索で、実際にあった質問から選んで答えます(「」内は質問の書き出しです)。

Q
「ホームページビルダーからワードプレスへの移行方法は?」
▼
A
公式の案内には、自動で丸ごと移す手段は見当たりません。WordPressに対応したサーバーにWordPressを用意し、ページを作り直して文章や画像を移す作業になります。更新が少ない会社案内なら、WordPress以外の移行先も比べてから決めましょう。(出典: サイト引越し屋さんの解説 )
Q
「ホームページビルダー23について質問です。 hpb18を使用していましたが…」
▼
A
旧版で作ったサイトは、23の「クラシック」で引き続き編集できます。SPで作ったサイトは、クラシックとは互換性がないので、SPのまま移してください。(出典: 購入前Q&A )
Q
「PCを買い換えました。 ホームページビルダーを新しいPCに移行したいのですが、自分でするのは少…」
▼
A
公式の手順どおりに進めれば、自分でもできる作業です。気をつけたいのは、使っている版がツールの対象かどうかと、ライセンスの台数です。個人向け23の契約書では、本人が同時に使わない条件で3台までとされています。(出典: 公式FAQ 、使用許諾契約書 )
免責事項
本記事の製品・ライセンス・サポートの情報は、2026年10月18日時点でジャストシステムの公式サイトから、Googleの説明は同日に公式ドキュメントから確認したものです。価格や条件、サポートの期限は変わることがあり、版や契約によっても異なります。実際の作業の前に、ご自身の契約書と公式の最新の案内を確かめてください。移行の作業の前には、必ずデータのバックアップを取ってください。速さの数値は、PageSpeed Insightsで携帯電話の条件を1回ずつ測った結果で、測るたびに多少変わります。検索順位や集客の成果を保証するものではありません。