ホームページの載せ替えとは?作り直さず見た目そのまま移す方法と費用
富山でホームページを作っていると、「今のサイトを別の会社や仕組みに移したい」という相談をよく受けます。多くは自分で作業する人ではなく、制作会社に作ってもらって、そのまま持て余している経営者です。
なお、「そもそもWordPressをやめるか迷っている」段階なら、先に WordPressをやめたい会社へ を読むと判断しやすくなります。この記事は「移す方法」に踏み込む内容です。
数字や手順には、GoogleやWeb幹事など公表資料の一次情報リンクを添えます。専門用語は噛み砕くので、ITに詳しくなくても「何を確認し、何を頼めばいいか」が分かります。
- 「載せ替え」の2つの意味(乗り換え/そっくり移行)
- 載せ替えで引き継げるもの・作り直しになるもの
- リニューアル(作り直し)と載せ替えのどちらを選ぶか
- 載せ替えの進め方と、事前に確認しておくこと
- そっくり移行で「軽く・保守0円」にした実例
「ホームページの載せ替え」には2つの意味がある
制作会社・サーバーを乗り換える「載せ替え」
ひとつめは、今の制作会社や、借りているサーバーを別へ移すという意味です。「対応が遅い」「保守費が高い」といった理由で、管理先を変えたいケースですね。この場合の中心は、契約やデータ・ドメインの引き継ぎ手続きになります。
見た目そのまま、中身だけ移す「そっくり移行」
ふたつめが、この記事の主軸です。今のサイトの見た目の印象はそのままに、中身(仕組み)だけを軽いものへ移すことを指します。
ゼロから作り直すのではなく、今あるデザインの雰囲気を再現しつつ、新しいきれいなコードで組み直すイメージ。文章や写真はそのまま活かせます。
なぜ今、この相談が増えているのか
背景には、保守費の負担、更新や対応の遅さ、そしてセキュリティの不安があります。「保守費が高い」「対応が遅い」「アクセスや検索評価が伸び悩む」——こうした不満が、載せ替えを考えるきっかけになります。
2026年に入って、WordPress(サイトを動かす更新システム=CMS)の脆弱性が相次いで報告され、制作者の間では「重い仕組みをやめて静的化する(あらかじめ作ったページをそのまま配る軽い形にする)」という話題が増えました。
ある調査報告では、1週間で240件の脆弱性が公表され、うち74件は修正版がまだ出ていない、という報告に言及する声もありました(出典: Wordfenceの報告に言及したXの投稿 )。
「作り直すほどではないが、今の重さ・リスクは何とかしたい」——そんなときの選択肢が、そっくり移行です。
載せ替えで引き継げるもの・作り直すもの
引き継げる:文章・写真・ドメイン・メール・SEO評価
今のサイトの文章・写真は、書き出してそのまま移せます。独自ドメイン(会社の住所にあたるURL)とメールアドレスも、原則そのまま使い続けられます。
検索評価も、URLを揃えて301(または308)リダイレクト(旧URL→新URLへの自動転送)を設定すれば、引き継ぐ設計にできます。Googleは、301/308などの恒久的なリダイレクトでは評価(PageRank)が失われるわけではないと説明しています。ただし、移行直後は再クロールの過程で順位が一時的に変動することもあります(出典: Google 検索セントラル「URL の変更を伴うサイト移転」 )。
実際に過去にアメブロからWordPressへ数百記事を移した作業でも、記事本文そのものよりも画像のリンク切れへの対応が一番大変でした。画像URLを一括置換することで解決できましたが、載せ替え時はこうしたパスの引き継ぎが肝心です。また、サーバーを切り替える際に旧サーバーの過去メールが見られなくなる点は、制作側には想定内でも、事前に説明しておかないとお客様にとって大きなトラブルになります。
作り直しになる:独自デザイン・特注や動的な機能
一方、特注で作り込んだデザインや、動く機能は差し替えになります。会員ログイン、ネットショップ(カート・決済)、リアルタイム予約などは、静的な仕組みではそのまま動かず、外部サービスとの連携か、WordPressの継続が必要です。
引き継ぎに必要な情報(頼む前に集めておく)
載せ替えを頼むとき、次の情報がそろっていると話が早く進みます。
- サイトのデータ(ソースコード一式)
- サーバーの接続情報(FTP・管理画面)
- ドメインの管理権限(移管に必要)
- CMS(WordPress等)の管理者権限
契約・違約金・著作権は、先に確認だけしておく
乗り換えを伴う場合、契約期間や違約金、ドメイン/サーバーの名義、制作物の著作権の帰属を先に確認しておくと安全です。とくにドメインやサーバーが制作会社の名義のままだと、移すときに手間や費用がかかることがあります。この論点は深いので、詳しくは ホームページの著作権トラブルと対処法 に譲り、ここでは「契約書とドメイン名義を先に見ておく」とだけ覚えておいてください。
自社の文章・写真は、あなたの資産です。そっくり移行なら、その資産を活かして原稿を準備し直す手間も小さくできます。
リニューアル(作り直し)と載せ替えのどちらを選ぶか
費用・期間・原稿準備の違い
作り直す「リニューアル」は、デザインも構成もゼロから作るぶん、費用も期間もかかります。発注データをもとにした集計では、ホームページのリニューアルは平均138.2万円・中央値88.6万円とされています(出典: Web幹事「リニューアル費用の相場」 )。期間も、オリジナルデザインなら数か月かかるのが一般的です。富山でのリニューアル費用相場や選び方は、富山でホームページをリニューアルする費用は?作り直さず載せ替える新常識 でも詳しく解説しています。
| リニューアル(作り直し) | 載せ替え(そっくり移行) | |
|---|---|---|
| 変える範囲 | デザイン・構成をゼロから | 見た目はそのまま、中身の仕組みだけ |
| 原稿・デザイン準備 | 作り直しが必要 | 今のものを活かせる |
| 費用の傾向 | 高くなりやすい(数十万〜数百万) | 抑えやすい(弊社は15万円〜・税抜・目安) |
| 割高になりやすい条件 | ─ | 独自コード・動的機能が多い/データ変換・フォーム再構築が必要 |
| 向いている会社 | 大きく刷新したい・情報設計が古い | 今の見た目でよい・重さや保守費が不満 |
リニューアル(作り直し)が向くケース
作り直し(リニューアル)にしかできないこともあります。構成や導線をゼロから見直せる、最新のCMSや設計に刷新できる、将来の機能拡張の自由度が高い——大きく変えたい会社には、これらは載せ替えにない価値です。
そのうえで、次のような場合は載せ替えより作り直しが妥当です。
- 情報設計が古く、構成から見直したい(ページの並びや導線を大きく変える)
- 今のサイトで問い合わせ・成約がまったく取れていない(見た目だけでなく中身を作り替える必要)
- 社名や事業内容が変わった(ブランドごと刷新する)
失敗しやすいのは「見た目重視の作り直し」
作り直しで注意したいのが、見た目を新しくしただけで成果が落ちるパターンです。Xでも、リニューアル後の失敗談は具体的な数字つきで語られています(X上の投稿を独自に調べて整理しました。いずれも他社の事例です)。
一方で、制作者からは「形態によってはWordPressのままが適しており、無理に移す必要はない」という冷静な声もあります(出典: Xの投稿 )。大きく変える必要がないなら、載せ替えで足りることが多い、というのが実務的な結論です。
載せ替えの進め方と、確認しておくこと
事前に確認する3つ
- 自分でどれくらい更新するか(更新が多いなら仕組みの選び方が変わる)
- ドメインとサーバーの名義(自社名義なら移す選択肢が自分の側に残る)
- 今のデータと問い合わせフォーム(何が残っていて、どこに預けているか)
移せない・移しにくいケースもある
そもそも「移せる会社か」を先に見極める必要があります。次のような場合は、載せ替えの前に一手間かかります。
- 制作会社の独自の仕組み(独自CMS)で作られていて、データを一般的な形で取り出しにくい
- 制作会社がソースコードやデータを開示してくれない
- 連絡が取れない・対応してもらえない(音信不通)
- 特殊なシステムと強く結びついていて、そのままでは移せない
いずれも「詰み」ではありません。取得できる範囲を確認し、足りない部分は作り直す形で進められます。まずは手元の契約書とログイン情報を確認してください。
載せ替えの流れ(発注する側が関わる部分)
- 現状の棚卸し(今のページ・URL・使っている機能・フォームを洗い出す)
- 活かす文章・写真など、原稿の受け渡し
- URL設計と301リダイレクト(旧URL→新URLの対応表を作る)
- 問い合わせフォームを外部サービスへ移す
- DNS(サイトの住所の向き先)を新しい環境へ切り替えて公開
- 問題がないことを確認してから、旧環境を停止する
公開の切り替えは、新しい側を用意してから向き先を変えるので、表示が止まる時間はほぼ生じません。実際の作業の多くは制作側が担うので、発注側は全体像を知っておけば十分です。
費用と期間の目安
「載せ替え」単独の統計的な相場は公表が見当たりませんが、近い作業であるCMSの移行では、規模により10ページ以下で30万〜100万円、100ページ以上で500万円以上という目安が示されています(出典: HubSpot「CMS移行の手順と費用の目安」 )。
弊社の場合、見た目を活かすそっくり移行は15万円〜(税抜・目安)から承っています。ページ数や独自機能の量で変わるので、まずは範囲を出して見積もるのが安心です。
載せ替えで「軽く・手入れ不要」にした例(そっくり移行)
見た目そのまま、軽い静的サイトへ
そっくり移行では、今のデザインの雰囲気を再現しながら、中身を静的サイト(あらかじめ作ったページをそのまま配る軽い仕組み)へ移します。データベースを持たない構成にできるため、表示が速くなりやすく、乗っ取りの入り口も減らせて、月額のシステム保守費も抑えやすくなります。
弊社の実測(1事例)
弊社で静的サイトへ載せ替えた例では、Google PageSpeed Insights のスコアが57点→100点、スマホの表示開始が8.3秒→0.8秒になり、更新で壊れるプラグインが無く、システムの手入れが要らない仕組みになりました。問い合わせ窓口もInstagramとLINEでフォームを持たない構成だったため、移す際に切れる機能が少なかった好例です。
他社でも「数日で移行できた」という声
弊社に限らず、動的なサイトを軽い仕組みへ移した報告がXでも増えています。スコア改善・移行に関するXの投稿を独自に調べ、分類しました(いずれも他社の利用者の声で、上記の弊社実測とは別データです)。
数日〜で移せた例が増えているのは確かですが、記事数や独自機能の量で難度は変わります。実際、「アフィリンクが全部切れて1記事ずつ直した」という移行作業の苦労も語られており(出典: Xの投稿 )、規模が大きいほど下ごしらえは要ります。
向く会社・向かない会社
- 会社案内・サービス紹介が中心で、更新は年に数回
- 重さ・保守費・セキュリティが不満
- 自分で頻繁に更新する/ブログを量産する
- ネットショップ・予約・会員など動的な機能がある
制作者からも「更新がほとんどないWordPressなら、静的化のハードルは高くない」という声があります(出典: Xの投稿 )。逆に、機能が多い場合は無理に移さずWordPressのままが適することもあります。
道具を替えても、放置していたサイトは放置のまま。仕組みを変える前に、更新をどう続けるかを決めておくことが大切です。
ホームページの載せ替えに関するよくある質問
Q
載せ替えると、ドメインやメールアドレスは変わりますか。
Q
載せ替えでSEOの検索順位は下がりませんか。
Q
必要なデータを、今の制作会社が渡してくれない場合はどうすればいいですか。
Q
費用はどう決まりますか。見積もりでは何を聞かれますか。
Q
載せ替え中にサイトは止まりますか。サーバーは必ず変える必要がありますか。
Q
WordPressから軽い仕組みへも載せ替えできますか。保守契約が残っていても大丈夫ですか。
まとめ
「ホームページの載せ替え」には、会社/サーバーの乗り換えと、見た目そのまま中身だけ移す「そっくり移行」の2つがあります。まず「移せる会社か」を見極めたうえで、今の見た目を活かせるなら、載せ替えは作り直しより身軽な選択肢になります。
載せ替えで押さえる要点
- 「載せ替え」は2種類。この記事の主役は"そっくり移行"
- 引き継げる(文章・写真・ドメイン・メール・SEO)/作り直す(独自デザイン・動的機能)
- 大きく刷新したいなら作り直し、今の見た目でよいなら載せ替え
- 更新が多い・EC/会員がある会社は、WordPress継続+軽量化が妥当
- 見た目そのままで、軽く・手入れ不要にできる(実例は1事例・保証ではない)
まずは、今のサイトを見た目そのままで載せ替えられるか、無料で診断するところから始められます。