結論
ホームページのサーバー代は、0円にできます。ただし条件があります。更新が少なく、会員機能やECのような動的機能のない会社案内・店舗サイト・ポートフォリオなら、WordPressのような動的CMSをやめ、静的HTMLをCDNの無料ホスティング(Cloudflare Pagesなど)に置くことで、毎月のレンタルサーバー代を0円にできます。ただし正確には「レンタルサーバーの月額を0円にできる」であって、「維持費が完全に0円になる」わけではありません。独自ドメインの更新料や、問い合わせフォーム、年次点検や保守の手間は残ります。つまり、ホームページのサーバー代0円は「自社のサイトが静的で足りるか」で決まります。

毎月のサーバー代がもったいなくて。サーバー代って本当に0円にできるんですか?
更新の少ない会社案内なら、できます。ただ「サーバー代が0円」と「維持費が0円」は別物なんです。まず、どんなサイトなら0円にできるのかから見ていきましょう。

「ホームページのサーバー代を0円にしたい」「毎月のレンタルサーバー代を減らしたい」。そう考えて検索された方に向けて、この記事では仕組みと具体的な方法、そして落とし穴を整理します。

内容は、サーバー代を0円にできる仕組みと条件、具体的な方法(無料ホスティングの比較)、WordPressから静的化して0円に近づける進め方まで。発注者・運用者の目線で、できること・できないこと・残る費用を正直に案内します。なお、各無料サービスの無料枠や商用可否、上限は2026年時点の情報で、規約改定で変わり得るため、申込・移行時に各社の公式で必ず確認してください。

この記事でわかること
  • ホームページのサーバー代を0円にできる仕組みと、できる条件
  • 「サーバー代0円」と「維持費0円」の違い(残る費用)
  • 無料ホスティングの比較(Cloudflare Pages・GitHub Pages・Netlify・Vercel)と商用可否
  • 無料枠の境界と落とし穴(帯域・ビルド・ファイルサイズ・広告)
  • WordPressから静的化してサーバー代を0円に近づける進め方

ホームページのサーバー代を0円にできる仕組みと条件

まず、なぜサーバー代を0円にできるのか、どんなサイトならできるのかを整理します。ここを押さえると、あとの方法が選びやすくなります。

サーバー代が0円になる仕組みの図。「動的WordPress+レンタルサーバー(毎月課金)」から「静的HTML+CDN無料枠(Cloudflare Pages等)=サーバー代0円」へ置き換わり、残るのはドメイン代だけ、と示す

結論|静的サイト+CDNの無料枠なら月額0円にできる(できる条件)

ホームページのレンタルサーバー代を月額0円に近づける最も実用的な方法は、WordPressのような動的CMSを静的なHTMLサイトにし、CDN型の無料ホスティングに置くことです。小〜中規模の会社案内・店舗サイト・ポートフォリオ・オウンドメディアなら、Cloudflare PagesやNetlifyを使い、広告なし・独自ドメイン・HTTPS込みで運用できます。

サーバー代を0円にできる条件
  • 更新頻度が低い(会社案内・店舗案内・採用・資料配布など)
  • データベース前提の機能がない(会員・EC・予約など)
  • 動的な処理は外部サービスに切り出せる

この3つを満たすほど、0円化の効果が大きくなります。

実際、弊社の自社サイトも以前は WordPress+ロリポップ で運用していましたが、静的HTMLに移行して Cloudflare Pages(無料プラン)で配信する構成に変更しました。ロリポップを解約したことで毎月のサーバー代は完全に0円となり、残った固定費はドメインの年間更新料だけです。さらに副産物として、PageSpeed Insightsのスコアも53点から100点満点へと跳ね上がりました。

このように、動的なWordPressをやめて静的+Cloudflare Pagesにすると、月額のサーバー代がそのまま消え、残るのはドメイン代だけになります。更新の少ないサイトほど、この差は毎年積み上がります。

静的サイトと動的サイト(WordPress)の違い=0円化の分かれ目

0円にできるかどうかは、「静的サイトか、動的サイトか」で分かれます。

静的サイトと動的サイトの見分け図。静的化できる=会社案内・店舗・採用・LP・資料配布/そのままでは難しい=会員ログイン・EC・予約枠のリアルタイム管理、を左右で振り分ける
静的サイト(+CDN) 動的サイト(WordPress等)
仕組み 生成済みのHTML/CSS/JS/画像をCDN配信 アクセス毎にサーバーでPHP・DBを実行
サーバー代 無料枠で0円にしやすい レンタルサーバー月額がかかる
表示速度・耐アクセス CDN配信で速く・強い サーバーの仕様・混雑に依存
攻撃される面 ログイン画面・PHPを公開せず減らせる 本体・プラグイン・PHPの更新が必要
会員・EC・予約 そのままでは載らない(外部化が必要) 実装しやすい
向くサイト 会社案内・LP・店舗・採用・ブログ 会員サイト・小規模EC・予約

0円化できるのは静的サイト側です。静的化すると、速度が上がり、アクセス集中に強く、ログイン画面やPHP実行環境を公開しないぶん攻撃される面も減ります。

一方で、会員ログインやカート、予約枠のリアルタイム管理のような「データベースが前提の機能」は、そのままでは載りません。自社のサイトにこうした機能が必要かどうかが、最初の分かれ目です。

「サーバー代0円」≠「維持費0円」(残る費用の整理)

ここが最も誤解されるところです。0円にできるのは、あくまで「ホスティング(サーバー代)」だけです。サイトを持ち続けるためのほかの費用は残ります。

「サーバー代0円」≠「維持費0円」を示す図。0円にできる=ホスティング/CDN/残る=独自ドメイン・SSL・メール・フォーム・保守/年次点検、を2つの箱で対比する
費目 無料化の可否 実務上のポイント
ホスティング・CDN ほぼ無料化可能 Cloudflare Pages等で月額0円にできる
独自ドメイン 原則有料 毎年の更新料。失効するとメール・SEO資産に影響
SSL証明書 多くは無料 Cloudflare Pages等でHTTPS利用可
独自メール(info@) 残りやすい メールサービス費用・DNS設定が必要
問い合わせフォーム 残る場合あり 外部SaaS。送信件数・スパム対策で有料化も
予約・決済・会員 多くは有料/従量 決済手数料・予約SaaS・認証基盤
保守・更新/年次点検 必ず残る 更新・リンク切れ・フォーム確認・DNS・バックアップ

制作や保守を外注する場合は、「インフラ費が0円」と「保守費が0円」を混同しないことが大切です。サーバー代が0円でも、運営コストが完全に0円になるわけではありません。 →【内部リンク】あわせて読みたい ※ホームページの「維持費」が月いくらか、内訳と相場はこちらで解説しています。 → ホームページ維持費の相場は月いくら?2026年の内訳と払いすぎの見分け方

無料レンタルサーバー(XREA等)との違いと注意(広告・商用可否)

「0円」にはもう一つの道があります。無料レンタルサーバーです。代表的なXREA Freeは、PHP・MySQL・WordPress・独自ドメインが使え、商用利用も可能ですが、全ページに運営側の広告が強制表示され、これを消すことはできません。

学習用や検証、広告を許容できる個人サイトには向きますが、企業の公式サイトやCV重視のサイトには、広告と運用制約のため通常は勧めにくい選択です。

かつて定番だった「スターサーバーフリー」は2025年3月末で提供を終了し、後継のフリープランも2025年10月に新規受付を終えています。2026年の今から「スターサーバー無料」を前提に構成を組むのは避けたほうが安全です。無料レンタルサーバーは否定するものではなく、用途で使い分けるのが現実的です。

ホームページのサーバー代を0円にする具体的な方法(無料ホスティング比較)

次に、実際にどのサービスを使えばよいかを、発注者が誤解しないように比較します。無料枠の「商用利用の可否」が特に重要です。

無料CDNホスティング4種の早見比較図。Cloudflare Pages(商用◯・広告なし・無料枠広い)/GitHub Pages(EC/SaaS商用×)/Netlify(上限超過で停止)/Vercel Hobby(商用×)を◯×で並べる

無料CDNホスティングの比較(Cloudflare Pages/GitHub Pages/Netlify/Vercel)

主な無料ホスティングは、無料枠の内容も商用の可否も異なります。

サービス 無料枠のポイント 商用利用 広告
Cloudflare Pages リクエスト・帯域が原則無制限/月500ビルド/1ファイル25MiB/独自ドメイン100 原則可 なし
GitHub Pages 公開1GB・帯域月100GB(ソフト上限)/毎時10ビルド EC・商取引促進・商用SaaSは不可 なし
Netlify Free 2025年9月〜クレジット制・月300クレジット(ハード上限) 可 なし
Vercel Hobby Fast Data Transfer 月100GB など 不可(個人・非商用のみ) なし

注意したいのは、「帯域無制限」と書かれていても、規約やフェアユースの対象外という意味ではないことです。高負荷の動画配信や巨大ファイルの継続配布、画像のホットリンクのような使い方は避けたいところです。 →(発リンク)Cloudflare Pages 公式 / GitHub Pages 公式ドキュメント

中小企業の会社案内はCloudflare Pagesが本命(理由)

中小の会社案内にCloudflare Pagesが本命な理由の図。「商用利用OK」「広告なし」「無料枠が広い(帯域・リクエスト)」「独自ドメイン+HTTPS」の4つの強みをアイコンで示す

商用サイトを無料で長く運用したいなら、実務上はCloudflare Pagesがバランスのよい第一候補です。理由は、無料枠のリクエスト・帯域が広く、商用利用が原則可能で、広告がなく、独自ドメインとHTTPSも使えるからです。

ほかの選択肢と比べると違いがはっきりします。GitHub PagesはEC・商用SaaSが不可、Vercel Hobbyはそもそも商用不可、Netlifyは上限超過でサイトが止まるリスクがあります。

会社案内のような商用サイトを安定して無料運用するなら、Cloudflare Pagesが無難です。WordPressの編集のしやすさを残したい場合は、「WordPressを編集専用にして、静的に書き出した結果をCloudflare Pagesに公開する」構成も選べます。

動的機能(フォーム・予約・会員)はどうするか(外部SaaS)

静的化で足りなくなる動的機能は、外部サービスに切り出します。「静的化=機能ゼロ」ではなく、「動的な部分だけ外に出す」という考え方です。

機能 代替サービス 無料枠の目安
問い合わせフォーム Formspree 月50送信・履歴30日(テスト/開発向けと案内)
問い合わせフォーム Basin 月50送信・1エンドポイント
フォーム(独立公開) Googleフォーム 1フォーム最大50万回答・合計1GB(2026年9月〜)
予約・決済・会員 専用SaaS 送信件数・機能で有料になりやすい

FormspreeやBasinは、既存のHTMLフォームの送信先をサービス側のURLにする方式で、デザインを保ったまま使えます。Googleフォームは独立したフォームとして公開・共有する方式です。いずれも、必要な機能と件数を先に見積もっておくと安心です。

無料枠の境界と落とし穴(帯域・ビルド・ファイルサイズ・商用/広告)

無料枠の落とし穴の図。Netlify=300クレジット超過でサイト停止/Cloudflare Pages=1ファイル25MiB上限(大きな動画・画像)/GitHub Pages・Vercel=商用制限/無料レンタルサーバー=広告強制、を注意アイコンで並べる

無料枠には境界があり、知らずに踏むと事故になります。正直に挙げておきます。

無料枠の主な落とし穴
  • Netlifyは月300クレジットのハード上限。修正を繰り返して上限に達すると、その月はサイトが止まる
  • Cloudflare Pagesは1ファイル25MiBの上限。大きな動画・高解像度画像はそのまま置くと超える
  • GitHub Pages・Vercel Hobbyは商用利用に制限(企業サイトは要注意)
  • 無料レンタルサーバーは広告が強制表示される
えのけん Xの投稿より
WEB知識ゼロでサイト運営を始める人は要注意。無料のNetlifyは修正しまくると即制限がかかる罠が。素人の僕は移行に4時間溶かしたからこそ断言する、最初からCloudflare Pagesを使うべし。
Xで元の投稿を見る

この声のとおり、無料枠は「どこで止まるか」を知って選ぶことが大切です。動的機能が多い、更新が多い、大容量ファイルが多いサイトは、無理に0円化せず、要件に合うサービスを選ぶのが安全です。

WordPressのサーバー代を0円に近づける進め方

最後に、いまWordPressで運用しているサイトを、静的化してサーバー代0円に近づける進め方です。カギは「捨てる」のではなく「分ける」ことです。

「WordPressを捨てず分ける」考え方の図。編集環境=WordPress(社内で編集)/公開環境=静的に書き出してCloudflare Pagesに配信、と役割を分離して示す

静的化の考え方(編集と公開を分ける・棚卸し)

WordPressから静的化するときは、「WordPressを捨てる」のではなく、編集環境と公開環境を分ける発想が安全です。編集はこれまでどおりWordPressで行い、公開は静的に書き出してCDNに置く、という形にします。

最初にやるのは棚卸しです。固定ページ、投稿、画像、PDF、フォーム、コメント、ログイン、会員機能、EC、予約、計測タグを一覧にし、静的化できない動的機能を先に特定します。更新頻度が低い会社案内ほど、静的化に向いています。逆に、頻繁な更新や動的機能が多いサイトは、静的化で得られるメリットより手間が勝つこともあるため、要件で判断します。 →【内部リンク】あわせて読みたい ※そもそも「重いWordPressをやめるべきか」から考えたい場合は、こちらが入口です。 → WordPressをやめたい会社へ|削除ではなく載せ替える方法

移行の流れ(静的化→動的の外部化→Git→Cloudflare Pages→DNS→計測)

移行は、おおむね次の順に進みます。

WordPress静的化の流れフロー図。①棚卸し→②静的化の方式→③動的機能を外部化→④Gitで管理→⑤Cloudflare Pagesに接続→⑥DNS切替(301)→⑦Search Console監視、を左から右で示す
WordPress静的化の流れ
  1. 現状を棚卸し(ページ・画像・フォーム・会員・計測タグ・静的化できない機能)
  2. 静的化の方式を選ぶ(HTML書き出し/Astro等SSGへ移行/ヘッドレスWP)
  3. 動的機能を外部化(フォーム・検索・会員・決済を外部SaaSへ)
  4. 公開物をGitで管理(HTML・CSS・JS・画像・リダイレクト・sitemap.xml)
  5. Cloudflare Pagesに接続(pushで自動ビルド・公開)
  6. プレビュー確認後にDNS切替(旧URL維持・変わるURLは301)
  7. Search Console・計測を監視(インデックス・404・問い合わせ到達)

WordPressのHTML書き出しには、Simply Staticのようなプラグインがあり、無料版ではZIPやローカルに書き出せます(自動デプロイ連携や標準検索の代替はProの機能)。切替時はURLの対応表を保管しておくと安全です。 →【内部リンク】あわせて読みたい ※静的化を自社でなく代行で頼む場合の費用と手順は、こちらで解説しています。 → WordPressの静的化を代行で頼む費用と手順は?数十万円を抑えるコツと向き不向き

自分でやる vs 頼む(手離れよく0円化する)

この移行を自分でやるなら、Git・ビルド・デプロイの基本的な理解が必要です。X上には「AIに任せて数時間で移行できた」という声もあり、ハードルは下がっています。一方で、DNSの切り替え、301リダイレクト、フォームの移設、計測タグの維持を誤ると、表示やSEO、問い合わせに影響する事故になりかねません。

社内にGitやサーバーを扱える人がいれば、自分で0円化するのは十分に現実的です。いなければ、載せ替えを外注して「手離れよく0円化する」という選択肢もあります。制作費はかかりますが、そのぶん毎月のサーバー代と保守の手間を小さくできます。どちらが合うかは、社内で回せる範囲と、更新頻度しだいです。 →【内部リンク】あわせて読みたい ※「更新しない会社サイトを、静的化+CDNで保守費0円に近づける」富山向けの考え方はこちらです。 → 富山で更新しないホームページを「保守費0円」で持つ方法

ホームページのサーバー代0円は「更新の少ない静的サイト」で活きる

最後に整理します。ホームページのサーバー代0円は、更新が少なく動的機能のない静的サイトでこそ活きます。

静的化してCDNの無料枠(Cloudflare Pagesなど)に置けば毎月のレンタルサーバー代は0円にできますが、独自ドメインの更新料やフォーム、保守の手間は残るので「維持費が0円」になるわけではありません。動的機能が多い、更新が多いサイトは、無理に0円化せず要件で選ぶのが賢明です。

結局のところ、ホームページのサーバー代0円は「自社のサイトが静的で足りるか」で決まります。会社案内が中心で年に数回しか更新しないなら、0円化の効果は大きいはずです。富山県内・近郊であれば静的化による載せ替えや保守費を含めたコスト削減の相談を対面で承っていますので、まずは今のサイトが静的で足りるかの棚卸しから始めてみてください。

免責事項
本記事で紹介した各無料サービスの無料枠・商用利用の可否・上限・広告の有無は、2026年時点で確認した情報であり、各社の規約改定によって変わり得ます。申込・移行の際は、必ず各サービスの公式規約と最新の無料枠をご確認ください。「サーバー代0円」はレンタルサーバーの月額を指し、独自ドメイン代や保守費などは別途かかります。移行はURLやSEOへの影響に注意し、不安な場合は専門家にご相談ください。

ホームページのサーバー代0円でよくある質問

Q
ホームページのサーバー代を0円にすることはできますか?
▼
A
更新が少なく、会員やECのような動的機能のない静的サイトなら、CDNの無料ホスティング(Cloudflare Pagesなど)に置くことで、毎月のレンタルサーバー代を0円にできます。ただし独自ドメインの更新料やフォーム、保守の手間は残るため、「維持費が完全に0円」になるわけではありません。動的機能が多いサイトは無理に0円化せず、要件で選んでください。
Q
ホームページに独自ドメインを使うと費用はどれくらいかかりますか?
▼
A
ドメインの更新料は登録業者やドメインの種類で異なり、年1,000〜4,000円程度が一つの目安です。たとえばある業者の2026年時点の更新料は、.comが年1,721円、ローマ字の.jpが年3,102円などです(税込・取得価格とは別)。サーバー代を0円にしても、このドメイン更新料は毎年かかります。
Q
ホームページの掲載費や維持費が0円というのは本当ですか?
▼
A
ホスティング(サーバー代)は、静的サイト+CDN無料枠で0円にできます。一方で、独自ドメイン、問い合わせフォーム、保守・更新などは残るため、「掲載費・維持費がすべて0円」とは限りません。「サーバー代0円」と「維持費0円」は別のものとして、残る費用を確認することをおすすめします。