結論
富山でweb制作会社を選ぶとき、会社リストや費用、デザインの見栄えだけで決めていませんか。見落とされがちなのが「スマホで、どれだけ速く開くか」です。閲覧の多くはスマホで、Googleもスマートフォン版を基準にサイトを評価します(モバイルファーストインデックス)。どれだけ美しくても、開くのが遅ければ見てもらう前に離脱されてしまいます。だからこそ、デザインと同じくらい「開く速さ」も選定軸に入れるのが大切です。しかも、有名な会社でもスマホだけ遅い例はあります。発注前に、制作会社の実績サイトをPageSpeed Insightsのスマホで自分で測ってみると、見栄えの裏の実装品質まで見えてきます。

候補の制作会社は決めたのですが、本当にここでいいか不安で…。何を見て選べばいいですか?
デザインや費用はもちろん大事です。ただ、もう一つ「スマホで速く開くか」を加えてみてください。実績サイトを自分で測れば、けっこう差が出るんです。

「富山でweb制作会社を探しているが、どこがよいか・どう選べばいいか分からない」。会社の一覧や費用の記事は多いものの、「作られたサイトの品質」をどう見極めるかは、意外と情報が少ないはずです。

この記事では、富山で実際にサイトを作っている立場から、なぜスマホの表示速度が制作会社選びで重要なのか、なぜ遅いサイトが生まれるのか、そして発注前に「速さ」で見極める具体的な方法までを、発注者目線で案内します。特定の会社を名指しで評価することはせず、ご自身で確かめられる方法をお伝えします。なお、速度やCore Web Vitalsに関する基準は2026年時点のGoogle公式情報に基づきます。

この記事でわかること
  • なぜ「スマホの開く速さ」が制作会社選びで重要なのか(MFI・離脱)
  • デザイン偏重のサイトがスマホで遅くなる主な原因
  • 「PCは速いのにスマホだけ低い」が起きる理由と、スマホで測る大切さ
  • 発注前にPageSpeed Insightsで実績サイトの速さを確かめる方法
  • 速い制作会社の条件と、更新の少ない会社案内を軽くする考え方

富山のweb制作会社選びで「スマホ速度」が見落とされがちな理由

「デザイン」と「開く速さ」の2つの歯車がかみ合って制作会社選びを支える図。見た目か速さかの二択ではなく両輪で選ぶことを表す

まず、なぜ制作会社選びで「スマホの速さ」を見たほうがよいのかを整理します。ここを押さえると、あとの見極めがぶれません。

結論|デザインだけでなく「開く速さ」で選ぶ(スマホが主戦場)

結論を先にお伝えします。富山でweb制作会社を選ぶなら、会社リスト・費用・デザインの見栄えに加えて、「作られたサイトがスマホで速く開くか」を必ず見てください。いまや閲覧の多くはスマホで、どれだけ美しいデザインでも、開くのが遅ければ見てもらう前に離脱されます。

大切なのは、見た目と速さは対立するものではないということです。速さを軽視する制作会社もあれば、見た目と速さを両立できる制作会社もあります。だから「デザインか速さか」ではなく、「デザインも速さも」で選ぶのが、後悔の少ない選び方になります。 →【内部リンク】あわせて読みたい ※富山の費用相場や制作会社の選び方の全体像は、こちらで解説しています。 → 富山のホームページ制作・作成ガイド|費用相場と保守費0円で失敗しない選び方

なぜスマホ速度が重要か(MFI・CWV=Google公式/ただし上位保証ではない)

Googleは、スマートフォン版のコンテンツをインデックス登録とランキングに使用しています。これがモバイルファーストインデックス(MFI)です。あわせて、読み込みや操作への応答、表示の安定性を測るCore Web Vitalsも、ランキングで使われる指標とされています。

正確に理解しておきたいこと
  • MFI=スマホ版のコンテンツを検索のインデックス・ランキングに使う仕組み
  • Core Web Vitals=読み込み・応答・表示安定性のユーザー体験指標(ランキングで使用)
  • 両者は関連するが別の仕組み/CWVが良好でも検索上位は保証されない(Google公式)
MFI(スマホ版をインデックス・ランキングに使う仕組み)とCore Web Vitals(UX指標)を別々の箱として並べ、どちらも「検索上位を保証するものではない」と注記した図

つまり「速くすれば必ず順位が上がる」のではなく、「遅いと、見てもらえず機会を失う」という位置づけです。速さは、順位のためというより、来てくれた人に離脱されないためのものと考えると、判断を誤りません。

表示が遅いと離脱が増える(2016年の調査から)

表示の遅さが離脱につながることは、Googleの資料でも示されています。

Googleの調査で示された関係(2016年) 内容
読み込みが3秒を超えるモバイルサイト 訪問の53%が放棄された
5秒で読み込まれるサイト(19秒との比較) 直帰率が35%低かった
同上 平均セッション時間が70%長かった
読み込み時間が3秒を超えると訪問の約53%が離脱する、という2016年Google調査のイメージ図。時間が延びるほど離脱が増える関係を示す

出典はGoogleの『The Need for Mobile Speed』です。少し古い調査なので、「2026年も必ず53%が離脱する」とは断定できません。

ただ、読み込み時間が長くなるほど離脱が増える、という関係を示す根拠としては十分でしょう。せっかく広告や検索で来てくれた人を、開く前に取りこぼすのは、もったいない話です。

「きれいに作ったのに問い合わせが来ない」の正体(設計の問題)

「きれいに作ってもらったのに、問い合わせが増えない」。そんな相談の裏には、見た目ではなく「設計」の問題が隠れていることがよくあります。

グランディオーソ Xの投稿より
ホームページ、「きれいに作ったのに問い合わせが来ない」。共通していた原因はこの5つ。1. テンプレートそのままで表示が遅い 2. スマホで見づらい 3. ページが行き止まりになっている 4. 「◯◯市 整骨院」で検索しても出てこない 5. 作ってから一度も見直していない。見た目じゃなくて「設計」の問題。
Xで元の投稿を見る

この指摘のとおり、成果が出ないサイトの多くは「見た目」でなく「設計」でつまずいています。そして5つの原因の先頭に挙がっているのが「表示が遅い」ことです。

速さは、その設計品質を外から確かめやすい、わかりやすい入口になります。だから制作会社選びでも、速さを一つの物差しにする価値があるわけです。

富山のweb制作会社のサイトはなぜスマホで遅くなるのか

次に、なぜデザインに力を入れたサイトがスマホで遅くなるのか、その原因を見ていきます。原因を知ると、制作会社に何を確認すればよいかが分かります。

重いテーマ・大きな画像や動画・プラグインや外部タグの過多などが積み重なって、デザイン偏重のサイトがスマホで遅くなる要因を並べた図

デザイン偏重で速度が犠牲になる要因(重いテーマ・大画像/動画・プラグイン過多)

デザイン重視だから必ず遅くなる、わけではありません。問題は、表現を実現するために追加した画像・動画・CSS・JavaScriptを、どれだけ最適化しているかです。

遅くなる要因 速度が犠牲になる仕組み 制作会社に確認する点
重いテーマ・ページビルダー 未使用機能のコードまで配信し負担増 必要なものだけ読み込む設計か
大きな画像・動画 取得が長引き主要ビジュアルの表示が遅延 スマホに適した容量・サイズか
プラグイン・外部タグ過多 通信とJavaScript実行が増える 個数でなく通信量・処理時間を把握か
レンダリングブロック CSS/同期JSが描画を待たせる CSS軽量化・不要スクリプトの遅延は
日本語Webフォントの全字形 使わない文字まで配信して重くなる 使う文字に絞る(サブセット化)か

これらは「デザインの代償」ではなく、最適化で避けられるものです。見た目のために何を足し、それをどう軽くしているかを説明できる会社かどうかが、分かれ目になります。 →【内部リンク】あわせて読みたい ※表示が遅くなる原因と、根本から速くする方法はこちらで詳しく解説しています。 → ホームページの表示が遅い原因と、根本から速くする方法

「PCは速いのにスマホだけ低い」が起きる(スマホで測る)

同じサイトでもPC表示は高スコア・スマホ表示だけ低スコアになる対比のイメージ。PageSpeed Insightsの「スマホ」タブを見るべきことを表す

見落とされがちなのが、「PCでは速いのに、スマホだけ遅い」というケースです。制作会社から「うちのサイトは速いですよ」と言われても、それがPCの話なら、お客さんが実際に見るスマホの体験とは違います。

デンティーク Xの投稿より
「うちのサイトは速いですよ」と言われて安心する前に、PageSpeed Insightsの“スマホ”タブを一度見てください。歯科医院を探す人は、ほぼスマホです。パソコンの点数は良いのに、スマホだけ大きく低い医院は珍しくありません。見るべきは、患者さんが実際に使う画面の数字のほうです。原因の多くは画像。
Xで元の投稿を見る

まさにこのとおりで、見るべきは「お客さんが実際に使う画面=スマホ」の数字です。原因の多くは、撮ったままの高解像度画像を載せていること。手軽な確認として、スマホのWi-Fiを切って、履歴の残らないタブで自分のサイトを開いてみると、待たされ方で重さが体感できます。

実際、お客様からも「PageSpeedの点数は低いのに、手元のスマホで見た感じは全然遅くない」というご相談を受けることがあります。これは普段、高速なWi-Fiや安定した回線で見ているため、端末側で遅さを感じにくいのが理由です。PageSpeed Insightsのモバイル測定は、少し遅めの一般的な通信環境を想定して診断するため、回線の良さに隠れていた「本当の実装の重さ」が露わになります。

実績のスクリーンショットだけでは品質はわからない

制作会社の実績ページには、きれいなサイトのスクリーンショットが並びます。ただ、画像から分かるのは「見た目」だけです。読み込みの重さ、主要画像が出るまでの時間、タップへの反応の良さといった「実装の品質」は、スクリーンショットでは判断できません。

だからこそ、実績として挙がっている公開サイトのURLを実際に測り、「どこが速くて、どこが遅いのか」「遅い場合はどう改善するのか」を説明してもらうことが、発注前の見極めになります。測れば、見栄えの裏側が見えてきます。

Core Web Vitalsの基準(LCP/INP/CLS)を知っておく

見極めの物差しとして、Core Web Vitalsの3つの指標を知っておくと役立ちます。

Core Web Vitalsの3指標の良好基準(LCP 2.5秒以下・INP 200ミリ秒以下・CLS 0.1以下)を並べたチャート
指標 測るもの 良好
LCP 最も大きな画像・テキストが表示されるまでの時間 2.5秒以下
INP タップ・クリックへの反応の速さ 200ミリ秒以下
CLS 表示中の予期しないレイアウトのずれ 0.1以下

注意したいのは、1回測って基準を満たせばよいわけではないという点です。実ユーザーのデータでは、各指標の75パーセンタイル(体験の75%がその値以下)で評価し、PageSpeed Insightsの実ユーザーデータは過去28日間の集計です。この意味を知っておくと、制作会社の説明が的を射ているかどうかを判断できます。

また、指標ごとの違いも重要です。例えば富山の「ヤマシナ印刷」様の改善前の実測では、最初の文字が出るFCP(First Contentful Paint)は0.7秒と非常に速かったのですが、メインの写真が出るLCPは7.0秒もかかっていました。つまり「表示開始だけ見ても、本当の遅さは分からない」のです。さらに、ある医科大学の医局サイトのように、WordPressではなく通常のHTMLで作られたサイトであっても、画像や設計の最適化が甘いとモバイル76点にとどまることがあります。「WordPressではないから速い」とは一概に言えません。

偉そうに解説している弊社ですが、実は自社サイトもWordPress時代はモバイル53点でした。だからこそ、他社のサイトを測って評価する側としても、決して他人事ではありません。どんなに丁寧に作っていても、動的CMSの仕組みや画像最適化を放置すると、簡単にスコアは落ちてしまうのです。

富山のweb制作会社を「速さ」で見極める方法と選び方

最後に、発注前に「速さ」で制作会社を見極める、具体的な方法です。特別な知識はいりません。

発注前にPageSpeed Insightsで実績サイトを測る(手順)

いちばん簡単な見極めは、制作会社の実績サイトのURLを、PageSpeed Insightsに入れて「モバイル」の結果を見ることです。

実績サイトのURLをPageSpeed Insightsに入力→「モバイル」タブ→実ユーザーのLCP/INP/CLSを確認、という発注前チェックの手順フロー図
実績サイトの速さを測る手順
  1. 実績一覧から公開サイトのURLを選ぶ
  2. URLを入力して分析し、「モバイル」を開く
  3. 実ユーザーデータのLCP・INP・CLSとCore Web Vitalsの評価を見る
  4. そのデータが「このURL」か「サイト全体(オリジン)」かを確認
  5. 下部のラボ診断(スコア90以上で良好/50未満で不良)と改善項目を見る

いくつか注意点があります。実ユーザーデータが足りないと、サイト全体の集計が表示されたり、何も表示されなかったりしますが、これは「遅い」という判定ではありません。また、同じURLでも測るたびに値は少し変わるので、同じ条件で複数回測り、日時・URL・結果を記録します。トップページだけでなく、サービス詳細や問い合わせなど、代表的なページを2〜3本測ると、傾向が見えてきます。 →【内部リンク】あわせて読みたい ※PageSpeedのスコアをどう上げるか、57点→100点の実例はこちらです。 → PageSpeedのスコアを改善するには|57点→100点の実例と発注側の視点

Lighthouse・Search Consoleで原因と継続監視

もう一歩踏み込みたいときは、Chromeの開発者ツールにあるLighthouseを使ってみましょう。対象ページを開き、デバイスをモバイル、カテゴリをPerformanceにして分析すると、LCPやCLS、JavaScriptのブロック時間(TBT)など、遅い原因の手がかりが見えてきます。ただしLighthouseは制御された条件での測定です。そのため、実際の操作の速さ(INP)は、PageSpeed Insightsの実ユーザーデータで確認しましょう。

公開後の継続監視には、Search Consoleの「ウェブに関する主な指標」レポートが使えます。実ユーザーデータをもとに、モバイルとPCを分けて、どのURLが「不良」「改善が必要」「良好」かを確認できます。ただしこれはサイトの所有者しか見られないため、実績サイトについては、制作会社に「公開後のCore Web Vitalsをどう維持するか」を確認するのが現実的です。

速い制作会社の条件=軽い設計/更新が少ないなら静的化(自社実測)

必要なものだけ読み込む軽い設計や静的化によって、PageSpeedスコア57点→100点・表示8.3秒→0.8秒へ改善した弊社が手がけたサイトの実測(繋がる花文字)のビフォーアフター図

速さを出せる制作会社は、「必要なものだけを読み込む軽い設計」「画像の最適化」「スマホでの実測を納品条件に入れること」を、言葉で説明できます。逆に、速さの話を聞いても曖昧な返答しか返ってこない場合は、発注後の改善も期待しにくいかもしれません。

問い合わせの段階で、次のように返答を見比べてみると分かりやすいでしょう。

聞くこと 速さに強い会社の返答 曖昧な会社の返答
スマホの速度は? 「PageSpeedのモバイルで実測して納品します」 「速いと思います」で具体値なし
画像はどう扱う? 「WebP化・適切なサイズに圧縮します」 「きれいな画像を使います」
公開後の速度は? 「Core Web Vitalsを継続して確認します」 「作ったら終わりです」

大切なのは、スコアの数字そのものより、「どう測り、どう軽くし、公開後にどう維持するか」を自分の言葉で語れるかです。そこが語れる会社なら、デザインと速さを両立してくれる可能性が高いといえます。

測定結果だけを鵜呑みにしないでください。測る日時やネット環境で数値は変動しますし、データ不足で結果が出ないことも「遅い」という意味ではありません。数字は会話のきっかけと考え、「なぜその結果か・どう直すか」を聞くことのほうが大事です。

更新頻度の低い会社案内のようなサイトなら、静的サイトにすると速くなりやすいです。web.devによれば、静的なサイトはアクセスのたびにHTMLを生成しないため、最初の応答までの時間が安定しやすく、クライアント側のJavaScriptも減らせます。

弊社が手がけたサイトの実測例:繋がる花文字のサイトは、静的化によってPageSpeedのスコアが57点→100点、表示が8.3秒→0.8秒になりました(いずれも自社環境での測定値で、サイトや測定条件によって結果は異なります)。速さは、作り方の選択で大きく変えられます。
→【内部リンク】あわせて読みたい ※「更新しない会社サイトを、静的化で速く・保守費0円に近づける」富山向けの考え方はこちらです。 → 富山で更新しないホームページを「保守費0円」で持つ方法

富山のweb制作会社は「デザイン×開く速さ」で選ぶ

最後に整理します。富山のweb制作会社を選ぶとき、会社リストや費用、デザインの見栄えだけで決めないことが大切です。スマホが主戦場の今は、「開く速さ」も同じくらい大事な軸になります。

MFIやCore Web VitalsはGoogleの公式な仕組みです。ただし、速さだけで順位が決まるわけではなく、速さはまず「来てくれた人に離脱されないため」のものと考えると、判断を誤りません。

そのうえで、発注前に実績サイトをPageSpeed Insightsのスマホで測れば、見栄えの裏の実装品質まで見えてきます。結局、富山のweb制作会社は「デザイン×開く速さ」の両方で選ぶのが、後悔の少ない選び方でしょう。

富山県内・近郊であれば、今のサイトや、お考えの発注先の速度を、無料で一緒に測る診断も承っています。まずは、気になるサイトのURLをスマホで測ってみるところから始めてみてください。

免責事項
本記事の速度やCore Web Vitalsに関する基準・仕組みは、2026年時点のGoogle公式情報に基づきます。Core Web Vitalsが良好でも、検索上位を保証するものではありません。掲載の実測値(繋がる花文字のスコア等)は自社環境での測定例であり、サイトや測定条件によって結果は異なります。他社サイトの測定は各自の責任で行い、具体的な評価は実測でご確認ください。本記事は特定の制作会社の優劣を断定するものではありません。