富山でホームページ制作に補助金は使える?持続化補助金の対象と申請の流れ
「富山で、補助金を使ってホームページを作りたい」。そう考えて調べ始めた方に向けて、この記事では、2026年時点で確認できる一次情報をもとに整理します。
内容は、富山でホームページ制作に使える補助金の全体像、主役となる持続化補助金の対象・上限・注意点、そして申請の流れと落とし穴(交付決定前の発注・後払いの資金繰り)まで。なお、補助金の金額・上限・補助率・締切・要件は、制度と公募回・年度によって変わります。実際に申請するときは、必ず各制度の公募要領と、富山商工会議所・高岡商工会議所・お住まいの地域の商工会などで最新情報をご確認ください。
- 富山でホームページ制作に使える補助金の全体像(2026年時点)
- 主役の小規模事業者持続化補助金の対象者・上限・補助率
- ウェブサイト関連費の「重要な制限」と、申請の組み立て方
- 申請の流れ(GビズID・様式4・商工会議所)と交付決定前に発注しない鉄則
- 採択後の精算・後払いの資金繰りと、補助金ありきにしない考え方
富山でホームページ制作に使える補助金の全体像(2026年時点)
まず、富山でホームページ制作に使える補助金の全体像を、制度ごとに整理します。ここを取り違えると、対象外の制度に時間を使ってしまいます。
結論|富山でホームページ制作の主役は「持続化補助金」
2026年時点で、ホームページ制作に使える可能性がいちばん高いのは、国の小規模事業者持続化補助金(一般型・通常枠)です。
| 制度 | ホームページ制作 | 主な内容 | 2026年9月時点の状況 |
|---|---|---|---|
| 小規模事業者持続化補助金<通常枠> | 対象になり得る | 上限50万円・補助率2/3 | 第19回終了。第20回は11/5受付開始・12/15締切(予定) |
| デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入) | 制作費は原則対象外 | 登録ITツールの導入費等 | EC/予約/CRM等のツール向け |
| 富山県中小企業トランスフォーメーション補助金 | DX事業の一部なら可能性 | DX/GX・省力化の業務変革を支援 | 2026年度第3次追加募集は9/4で終了 |
| 富山市・高岡市の独自制度 | HP制作専用の常設制度は見当たらず | 個別事業・年度により公募 | 市サイト・商工会議所で要確認 |
いずれも金額や締切は公募要領で必ず確認してください。そして、どの制度も「交付決定より前の発注」は対象外になる点が共通の注意点です。 →(発リンク)小規模事業者持続化補助金 公式(公募要領)
「デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)」はホームページ制作が原則対象外
「補助金でホームページが作れます」という営業でよく名前が出るのがIT導入補助金ですが、事務局の資料では「ホームページ制作は補助対象外」と明記されています。
この制度は、事務局に登録されたITツールの導入を通じて生産性を上げることを支援するものです。会社案内サイト・LP・デザインや記事・撮影・フルスクラッチ開発は原則として対象外です。
一方、EC・予約管理・顧客管理(CRM)・販売管理などの「登録済みITツール」であれば、補助の対象になる余地があります。補助率は原則1/2(条件を満たせば2/3)、補助額は5万円以上450万円以下です。
- 「ホームページを作る補助金」ではなく「業務機能を持つ登録ツールを導入する補助金」
- 使うなら、制作会社ではなくIT導入支援事業者に「登録済みツールか」を確認する
富山県中小企業トランスフォーメーション補助金|DX事業の一部なら可能性
富山県は、県内の中小企業・小規模事業者のDX・GXや省力化・省人化による業務変革を支援する「富山県中小企業トランスフォーメーション補助金」を実施しています(個人事業主も対象になり得ます)。
この制度は、EC・POS・在庫・受発注の連携、予約・顧客管理・販促自動化、BtoB受注サイトと販売管理の連携など、業務変革の一部としてウェブを組み込むなら、費目化の可能性があります。反対に「見栄えのよい会社サイトにリニューアルしたい」というだけでは、目的である業務変革・生産性向上との整合を説明しにくいでしょう。
富山市・高岡市の制度と、確認すべき窓口
2026年9月時点で、富山市・高岡市の公式情報を確認した範囲では、一般的な「ホームページ制作費専用」の常設補助制度は見当たりませんでした。富山市にはスマートシティ社会実装支援事業(補助率3/4・上限500万円)がありますが、これは地域課題を解決する実証事業向けで、自社ホームページ制作向けではありません。
補助金は年度ごとに新設・改廃されるため、次を定期的に確認するのが有効です。
- 富山県「とやまの中小企業支援情報」(デジタル化を含む支援施策の一覧)
- 富山商工会議所・高岡商工会議所・お住まいの地域の商工会(補助金・セミナー・様式4)
- 富山市・高岡市の商工振興・創業・DX関連の年度公募
- 富山県新世紀産業機構(TONIO)のDX相談・補助金情報
富山で使う持続化補助金の対象・要件(ホームページ補助金の中身)
ここからは、富山でホームページ制作の主役となる持続化補助金の中身を、対象・上限・注意点の順に見ていきます。
対象になる「小規模事業者」(従業員数の区分)
持続化補助金は、個人事業主も法人も対象になり得ますが、「小規模事業者」の従業員規模を満たすことが前提です。
| 業種区分 | 常時使用する従業員数 |
|---|---|
| 商業・サービス業(宿泊業・娯楽業を除く) | 5人以下 |
| 宿泊業・娯楽業 | 20人以下 |
| 製造業その他 | 20人以下 |
たとえば従業員3人の美容室、従業員5人の小売店、従業員15人の製造業者、従業員を雇っていないフリーランスなどは、他の要件も満たせば対象候補です。ただし、対象かどうかは従業員数だけでは決まりません。
資本金・出資関係、過去の採択歴、所在地や事業の実態なども確認されます。個人事業主は、確定申告書などで事業の実態を示します。
補助上限50万・補助率2/3と、ウェブサイト関連費の「重要な制限」
一般型・通常枠の基本は、補助上限50万円・補助率2/3です。第20回では、インボイス特例で上限に50万円、賃金引上げ特例で150万円が上乗せされ、両方を満たせば最大250万円まで拡大する設計です(それぞれ要件があります)。
ただし、ホームページに関わる「ウェブサイト関連費」には重要な制限があります。
- ウェブサイト関連費だけでは申請できない(他の販路開拓経費と併せて申請)
- 補助される額に上限がある=税込30万円(第19回までの「交付申請額の1/4・最大50万円」から定額上限に変更)
たとえばホームページ制作を税込100万円で申請しても、補助率2/3なら本来の補助相当額は約66.7万円ですが、ウェブサイト関連費として補助されるのは30万円までで、残りは自己負担です。金額の扱いは回によって変わるため、必ず申請時点の公募要領で確認してください。
「サイトを作る」でなく「販路開拓の計画」で組み立てる
持続化補助金は「販路開拓」の取り組みを支援する制度です。だから「サイトを作りたい」だけでなく、販路開拓の全体計画として組み立てる必要があります。
たとえば富山市の小規模な工務店なら、「施工事例サイトの刷新」だけでなく、「高断熱リフォームという新サービスの訴求ページ+現地相談会+配布チラシ+Web広告」という、見込み客獲得の計画にします。見積書は「ホームページ一式」ではなく、制作内容・機能・ページ・金額を具体化してもらうのが安全です。
- 対象になり得る:商品販売用サイト・ECサイトの制作や更新、内容と効果が明確なSEO対策、EC掲載用の宣材写真
- 対象外の例:ウェブ関連のコンサルティング、補助事業期間内に公開まで至らないサイト・LP
なお第20回では、SNS広告やインターネット広告などは「広報費」に位置づけられ、こちらにも別途、税込30万円の上限があり単独申請はできません。
第20回の受付期間と、交付決定前に発注しない鉄則
第20回(一般型・通常枠)の主な日程は次のとおりです(予定は変更されることがあります)。
| 項目 | 第20回の予定 |
|---|---|
| 申請受付開始 | 2026年11月5日 |
| 申請締切 | 2026年12月15日 17時 |
| 様式4(事業支援計画書)発行依頼 | 2026年12月4日まで |
| 採択発表 | 2027年3月頃 |
| 補助事業期間 | 交付決定日〜2028年3月31日 |
ここで最も重要な注意点があります。原則として、交付決定より前に契約・発注・支払いをすると、その経費は全額が補助対象外になります。
補助金支援 Xの投稿よりこの補助金で一番避けたい失敗は、先に発注してしまうこと。交付決定前に発注・契約・支払いをすると、補助対象外になります。「もう制作会社に頼んだあとでした」はかなり痛いミス。相談や見積もり取得は先に進めても、正式発注は交付決定後。この順番だけは必ず守って。Xで元の投稿を見る
この順番は、補助金で最もつまずきやすいポイントです。相談・見積もりの取得までは先に進めてよい一方、制作会社への正式な発注・契約・支払いは、必ず交付決定を受けてからにします。急いで発注してしまうと、採択されても補助が受けられません。
富山でホームページ補助金を活用する申請の流れと注意点
最後に、申請の具体的な流れと、見落とされがちな注意点(商工会議所の役割・後払い)を確認します。
申請の流れ(GビズID→計画→様式4→電子申請→交付決定→実施→後払い)
大きな流れは、次の順に進みます。
- 対象地区の商工会議所・商工会を確認する
- 電子申請に必要なGビズIDプライムを取得する(審査に日数がかかるため早めに)
- 経営計画と補助事業計画を作成する
- 制作会社などの見積書・根拠資料をそろえる
- 商工会議所・商工会へ様式4の発行を依頼する(第20回は12月4日まで)
- 補助金事務局へ電子申請する
- 採択・交付決定を受けてから契約・発注・制作・支払い→実績報告
GビズIDプライムは、書類郵送による審査で原則2週間程度が目安ですが、最大1か月ほどかかる場合もあります。第20回の受付開始は11月5日ですが、直前ではなく、遅くとも10月中には取得まで済ませておくのが無難です。
商工会議所・商工会の役割(様式4の発行・採択は保証しない)
持続化補助金は、商工会議所や商工会から直接「補助金をもらう」制度ではありません。国の補助金へ申請し、地域の商工会議所・商工会は、計画の確認・助言と「事業支援計画書(様式4)」の発行を担います。
窓口は、富山市内なら富山商工会議所、高岡市内なら高岡商工会議所、町村部などは所在地を管轄する商工会です。ただし、商工会議所・商工会は計画づくりを助けてくれますが、採択や補助対象経費を保証する機関ではありません。
「ホームページを作る」ではなく、「誰に何を売り、Webと他の施策をどう連動させ、売上や問い合わせをどう増やすか」を説明できる計画が重要です。締切直前ではなく、遅くとも11月中旬までには相談を始めるのが現実的です。
採択後が本番|精算・後払いの資金繰りに備える
持続化補助金は審査制で、申請すれば必ず通るわけではありません。直近の一般型・通常枠は、公表された申請件数・採択件数から計算すると、おおむね2件に1件前後(第17回51.1%・第18回48.1%・第19回47.2%)で推移していますが、これは回ごとに変わる参考値で、第20回を保証するものではありません。
そして、本当に大変なのは採択された後です。補助金は後払い(精算払い)で、採択→交付決定→事業実施→支払い→実績報告→確定→入金、という順に進みます。交付申請や実績報告で対象外経費を指摘され、理由書の提出や減額になることもあります。
補助金サポート Xの投稿より本当に大変なのは「採択された後」です。①交付申請の手間が激増 以前より確認が厳格化し、見積書や理由書の修正ループで膨大な時間を取られる。②補助金が入るまで「超タイムラグ」 採択→交付決定→事業実施→実績報告→確定通知→振込。資金繰りに余裕がないと普通に黒字倒産リスクがあります。「採択=すぐお金が入る」と思っていると危険。Xで元の投稿を見る
実際、採択発表から入金までは数か月単位を見込むのが現実的です。だからまずは、「補助対象経費の全額を、いったん自社で支払えるか」を確認してください。補助金を前受けできる前提で制作費・広告費・外注費を組むのは避けたいところです。 →【内部リンク】あわせて読みたい ※補助金で作ったあとも、ドメイン・サーバー・保守という維持費は続きます。その相場と内訳はこちらで解説しています。 → ホームページ維持費の相場は月いくら?2026年の内訳と払いすぎの見分け方
富山のホームページ補助金は「制度ありき」でなく「計画と維持費」で考える
最後に整理します。富山でホームページ制作に補助金は使えますが、主役は持続化補助金で、ウェブサイト関連費だけでは申請できず上限もあり、IT導入補助金は原則対象外です。そして交付決定より前の発注はできず、補助金は後払いです。
だからこそ、「補助金がもらえるか」から入るのではなく、「誰に何を売る計画か」と「作った後の維持費が軽いか」から設計するのが、費用対効果のいちばん高い進め方です。更新の少ない会社案内なら、維持費の軽い買い切りや静的化を選べば、補助の有無に関わらず総額を抑えられます。最新の要件は必ず公募要領と商工会議所・商工会で確認してください。
富山県内・近郊であれば、補助金の活用も含めて、今の計画や見積もりが妥当かを、無料相談・対面のセカンドオピニオンとして承っています。